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2021/1/1

公益財団法人全国競馬・畜産振興会創立30周年のご挨拶

会長写真 本会は、本年10月をもって創立30周年を迎えることとなります。これもひとえに農林水産省、日本中央競馬会はじめ各関係部署の皆様方のご支援のお陰と深く感謝申し上げます。
 平成3年の競馬法及び日本中央競馬会法の改正により、日本中央競馬会は年間の競馬事業から発生する剰余金を原資として競馬の健全な発展を図るための事業及び畜産の振興を図るための事業に対して交付金を交付する等の業務が新たに行えるようになりましたが、この業務を円滑に推進し、競馬の長期的・安定的な発展と畜産の振興に寄与するため、平成3年10月22日に本会が財団法人として設立されました。そして、その後の公益法人制度改革に伴い、平成25年8月1日に公益財団法人となって現在に至っております。
 財団法人時代は、競馬振興事業と畜産振興事業を車の両輪としてまいりました。たとえば、競馬振興事業においては、北九州モノレールのJR小倉駅への延伸・乗入れ事業、ウインズ名古屋の新駅設置事業、京阪淀駅立体交差化事業、阪急仁川駅地下通路開設事業等の大規模なアクセス整備事業への交付金の交付のほか、馬事文化保存普及・在来馬保存・森林馬事公苑整備・軽種馬生産育成強化対策等の事業を行う関係団体に対する助成金の交付等、幅広い業務を行ってきました。一方、畜産振興事業では、畜産の経営又は技術の指導事業、畜産環境保全技術の開発・普及事業、家畜衛生の向上対策に係る事業、動物・植物ゲノム解析研究等、多種多様な事業への助成を実施してまいりました。
 公益財団法人への移行にあたっては、競馬振興事業の大部分が日本中央競馬会及び担当の関係団体に移管され、移行後は公益目的事業である畜産振興事業を中心とした助成事業を行っております。現在、畜産振興事業については、畜産関係団体や大学など幅広い事業主体からの応募を受けて、日本中央競馬会の審査等を経て畜産の振興にとって必要性や緊急性の高い事業が採択されています。
 なお、平成8年から始めました各種調査研究の成果発表と意見交換の会につきましては、毎年、行政や畜産関係団体等各方面からの多くの方々の参加をいただいており、事業成果の普及の場としての役割を果たしているところであります。
 畜産振興事業の詳しい内容については、本会ホームページ上に掲載されています年度ごとの事業報告書や調査研究発表会、情報提供等のコーナーをご覧下さい。
 今般、本会創立30周年を機に、これまでの歩みを今一度顧みるとともに本会の果たすべき役割の重要性を再認識し、役職員一同職務に精励してまいりたいと存じます。新型コロナウイルス感染拡大の中にあっても適切に業務を処理してまいる所存ですので、今後とも皆様方のご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和3年1月1日
公益財団法人 全国競馬・畜産振興会
会長 小西 敏之

放牧地 繁殖牛の放牧 牧草を飽食する放牧牛(北海道猿払村)